手や指、肩、顎など身体で左右対称となっている関節が痛むときは要注意です。特に手首や指の関節に腫れが生じて痛いという症状が6週間続いた場合はリウマチの可能性が疑われます。
また、発症しやすい年代は30~50代で、特に女性の患者さんが多いです。
この時期はお仕事や子育てなどで身体にストレスがかかりやすいのでリウマチが進行しやすいのですが、早期に発見すればよくなります。
一方で最近では、70歳以上の高齢の方でも関節リウマチを発症することが報告されています。
高齢発症関節リウマチの特徴は
① 急速に関節痛がおこる。
② 膝や肩などの大きな関節に症状が出やすい。
③ 炎症反応が強い。
④ リウマチ反応(血液検査によるもの)が陰性 などです。
特にリウマチ反応が出ないので、診断が遅れることが多いようです。
治療の遅れが、関節破壊、障害になり、歩行しにくいなど、日常生活に支障をきたします。早期発見・早期治療が大切です。
①薬物療法
②手術療法
③リハビリテーション
~治療の目標~
関節リウマチ治療では 主治医と患者さんが治療の目標をはっきり決めて その目標を達成するために 一緒に治療することが重要とされています。
目標というのは
① 炎症を抑えること
② 骨や関節の破壊を抑えること
③ 生活機能(QOL)を改善すること です。
そのためには まず関節リウマチの炎症を落ち着かせること(臨床的寛解)が重要です。
臨床的寛解を維持することが、目標の①と②につながっていきます。
早期に発見できれば、症状の改善は可能です。
私たちまゆみ整形外科クリニックの役目はリウマチを早期発見して適切な治療を施し、重症化を防ぐことだと考えております。
また、「しっかりと睡眠を取る」「バランスよく栄養を摂る」「ストレスを溜めこまない」ことで、リウマチの予防や改善にもなります。
治療をすすめていくうちに、ご自身の日常を改めて見直される方もいらっしゃいます。